竣介のアトリエ再見プロジェクト

共同通信

このたび、松本竣介(1912-1948)没後70年を記念して、10月から9ヶ月にわたって「松本竣介-アトリエ再見プロジェクト」を実施します。このプロジェクトは、当館の展示室に松本竣介のアトリエと同じスペース(15畳)を設け、そこに画家が手にしたものを、当時の様子がうかがわれるようにレイアウトし展示。松本竣介の作品とともにご覧いただきます。 ただ、イーゼル、パレット、椅子、テーブル、500冊におよぶ書籍、書棚等に加え、アトリエに置かれていた壺や古道具、ペンにいたるまで、約60点を超えるアトリエにあったモノたちを、大川美術館まで搬送し、長期間公開管理していくためには、相当な費用が必要です。それを入館料収入だけでまかなうのは難しく、クラウドファンディングに挑戦することにしました。
展示期間中には下記の松本竣介の三つの企画展を開催します。それぞれのテーマのもとに企画される松本竣介の展覧会とあわせてご覧いただき、松本竣介がアトリエで過ごした時間に思いを馳せていただきます。
また、このプロジェクトでは、ひとりの作家をとりあげた「回顧展」、その展覧会の在り方をも考えるものであります。松本竣介は、生涯さまざまな事物へ好奇心旺盛に取り組みました。それは、絵を描くということにとどまるものではありませんでした。みずからのアトリエを「綜合工房」と名付け、いつの時代においても多角的な視野を持ち、雑誌の編集、発刊や、挿絵や本の装丁の仕事、そして画家達との語らい、読書、といったじつに多彩な活動がその「アトリエ」において展開されました。 戦前、
戦中、戦後という、激動の時代を生きた、好奇心旺盛な青年画家の「アトリエ」を現代に再見することのなかに、そうした時代の空気やアトリエの空気を間近に体感する貴重な機会ともなることでしょう。アトリエにあったモノとそれらが置かれた空間の提示によって、画家と作品(創作)との間を結びつけ、創作の内側をみつめます。新たな視点から松本竣介の絵画とその人間像をとらえる本プロジェクトを通じ、そこに等身大の松本竣介を身近に感じていただきます。

◆竣介のアトリエ再見プロジェクト
 すわっていた場所、つかっていたモノ、すきだったモノ
展示期間:2018年10月13日(土)-2019年6月16日(日)

◆同時開催の3つの企画展:
①「松本竣介─アトリエの時間」展 
2018年10月13日(土)-12月2日(日)
松本竣介の代表的な作品のひとつである「立てる像」(1940年、神奈川県立近代美術館蔵)から、最後の作品とされる「建物(青)」(1948年、当美術館蔵)まで竣介作品約20点をご覧いただきながら、竣介がアトリエで過ごした時間と創作について思いを馳せていただきます。同時に、麻生三郎、鶴岡政男、靉光、難波田龍起、舟越保武ら、アトリエを訪れ、交友した画家たち16人の作品とともにご覧いただきます

②「松本竣介─読書の時間」展 
2019年1月22日(火)-3月24日(日)
本展では、現在までご遺族のもとで大切に保管されてきた画家の蔵書に注目します。500冊を超える蔵書は、美術ばかりではなく、思想、哲学、文学等、多岐にわたります。松本竣介は、画家でありながら、読書家であり愛書家でした。 これらの蔵書をもとに、松本竣介という画家の創作と思想の形成をたどってみます

③開館30周年記念「松本竣介─子どもの時間」展
2019年4月16日(火)-6月16日(日)
松本竣介は、《せみ》(1948年)など、次男・莞のナイーヴな絵に触発されて、これを硬質で透明感のあるマチエールの画面に転写して、作品化することを試みました。また同時に、《りんご》(1944年)に代表される、子どもをモデルにした作品も数多く描いています。本展では、子どもが描いた絵、そして「子ども」をモチーフとした作品の数々を紹介します。松本竣介という画家が子どもの未来に託したあたたかな希望を鑑賞していただければ幸いです

イベント名 竣介のアトリエ再見プロジェクト
期日 2018年6月1日(金)~7月31日(火)
場所 大川美術館 群馬県
主催者名 公益財団法人大川美術館
お問い合わせ 公益財団法人大川美術館
0277-46-3300
http://readyfor.jp/projects/okawamuseum
カテゴリ 美術
備考 クラウドファンディングに挑戦

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