鯖江メガネオリジナル包み
(事業概要)
平安時代より続く、日本独自の贈答文化である「折形」は、和紙や水引を用いて贈答品を包む作法です。
本事業では、昨年開催された福井国体を契機に、鯖江市長命名「船都佰織」のアートギャラリー活動から、古の伝承にない折形として、新たに考案された<メガネ包み>を、今回改めて製作し「メガネのまち」として知られる、鯖江市に贈呈することは、Beyond活動から生まれたアイデアを、レガシィとして表現する発展となりました。
・メガネ包み誕生にあたり、幕末の名君、鯖江藩主の間部詮勝公の足跡を称え、『間部松堂包』と名付けました。素材は和紙ではなく武将らしく「正平柄の鹿革印伝」と、鯖江市の地場産業である「石田縞織物」を合わせた物を用い、結びには勝色である「鉄紺」と、硬い鉄を現す「錆色」にて、吉祥結で仕上げました。なお「松堂」とは、詮勝の雅号になります。
※折形とは
平安時代より存在し、和紙や水引・熨斗を使い、一定の形に折った紙の中に贈答品を納めます。足利家によって形式化され、昭和初期までは、女学校教育にも取り入れられ、教養の一つともされていました。元来、日本独自に伝承されてきた伝統文化であり、日本人の「おもてなし」の心を体現しています。しかし近年は日常生活から遠ざかり、日本文化プログラム~Salon de Society~では、後世に日本の伝統文化である折形を、現代生活に取り入れて頂けるべく、活動しています。